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社内ブログ

2025.9.4

GA4の探索レポート、ちゃんと使えてる? 俺たちが「ただのレポート」で終わらせない理由。

「GA4、使いにくいですよね」。クライアントから、いや、同業者からさえ言われるこの言葉。正直、耳にタコができるほど聞いた。特に、悪名高い(?)「探索レポート」。自由度が高い分、何を見ていいか分からない、というわけだ。

だが、断言する。探索レポートを使いこなせないうちは、GA4の本当の価値の1割も引き出せていない。

多くの人は、探索レポートで「どのページの閲覧数が多いか」「どの流入経路のCVRが高いか」といった”結果”を見るだけで終わる。それはただの「報告」だ。俺たちの仕事はそこから始まる。

例えば、先日のECサイト分析。探索レポートで「特定のブログ記事を読んだユーザー」と「読んでいないユーザー」のセグメントを作成し、それぞれの購入までの行動経路を比較した。すると、記事を読んだユーザーは、読んでいないユーザーに比べてサイト内の回遊率が1.5倍高く、最終的な購入単価も20%高い、という明確な差が見えた。

これは何を意味するか?

「このブログ記事は、単なるPV稼ぎではなく、顧客のナーチャリング(育成)とLTV(顧客生涯価値)向上に直接貢献している」という仮説が、データによって裏付けられた瞬間だ。このインサイトがあったからこそ、我々は「このブログ記事への導線を強化し、類似コンテンツを量産する」という、具体的で確信のある次のアクションをクライアントに提案できた。

データは、眺めるものじゃない。問い詰めて、答えを引き出すものだ。

ツールに振り回されるのではなく、その本質を理解し、武器として使い倒す。そんな探求心と執念を持つデータ変態が、うちのチームにはもっと必要だ。もしあなたが、数字の奥にある”物語”を読むことに興奮を覚えるなら、一度じっくり話がしたい。

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